1985年に自動車熱交換器用のアルミチューブ成形機を開発し、それからコムコは熱交換器⽤成形チューブの世界で常にパイオニアとして最先端の技術に挑戦。近年、薄肉材の加工や複雑な断面形状のチューブ、インナーフィン式チューブの成形など、新たな課題に確かな経験と技術で応え続けています。
また、インラインFlux塗布、検査、切断後の自動整列など豊富なオプションを選択していただく事が可能です。さらに、チューブ以外のロール成形にも多くの実績があり、ロール成形化による生産性向上に貢献しています。

自動車用エアコンやルームエアコンの熱交換器に使用されるアルミ製の押出し成形チューブをサイジング、高速切断する設備。チューブ巾方向・厚み方向の寸法矯正及び曲がり矯正（横曲がり・縦曲がり・ひねり）を設備内で行い、設定した長さに自動切断します。また、切断後の自動整列や自動梱包など豊富なオプションを選択していただく事が可能です。

コンデンサーやエバポレーター、ラジエーターやヒーターコア、様々な熱交換器用コアを組み立てる設備。コムコはこれまで世界中の熱交換器メーカーへコア自動組立ラインを納入しています。高速な無人組立ラインや、作業者をうまく活用する半自動ライン、それぞれ異なる製品と異なる要望に合わせていろいろな構成でご提案します。
また、自動車部品、エアコン部品や建材まで非常に幅広い製品の組立工程を自動化してきた多くの経験を生かし、お客様に合わせた特殊な組立ラインも構想できます。

熱交換器のろう付け工程ではコアの結束が必須です。その結束方法としてワイヤーを利用した工法が注目を集めています。これまでは、ろう付け治具に比べて管理面やコスト面で優れている事が注目されてきましたが、フィンやチューブの薄肉化が進む昨今、製品にダメージが少なく工程不良率を下げる工法として注目され始めています。
コムコのワイヤー巻き装置は品質管理上最も重要なワイヤーのテンションを均一に保つだけでなく、ワイヤーの端材が出ないエコな設備として ランニングコストの低減にも貢献できます。

熱交換器に使用されるコンデンサーヘッダーや、ラジエータータンク、ヒーターコアタンクなど、様々なタンクをカシメて固定するための設備です。製品によってカシメの方法や工法は異なりますが、多くの工法でのカシメに実績があります。また、多種多様な製品に合わせて最善な工程や構成を設計し、お客様に合った最適な装置のご提案が可能です。必要に応じてカシメラインに部品欠品チェックなどの各種検査工程や、自動搬送装置も追加できます。

近年、排気ガス再循環装置「EGRシステム」を採用した、排気ガスによる窒素酸化物の低減や燃費性能を高めた自動車が増加しています。本設備は、そのEGRシステム内の冷却に使用される熱交換器コアを自動で組み立てる為の専用組立ラインです。SUS製の各種プレートやインナーフィン、シェルを自動で組み立て、必要に応じてペースト塗布を自動で行ったり、ロウ材シートを供給したりすることも可能です。また、自動ライン内で各種検査も自動で行い、不良品の混入を防ぐ事も可能です。

自動車用の熱交換器に使用されるヘッダーパイプなどのピアス加工された製品には、特殊な仕様やサイズも多く、 汎用プレス機での加工が難しいものも多くあります。そういった特殊製品を加工する特殊専用機を開発・設計しています。 板材の加工は勿論のこと、パイプや成形素材といった加工難易度の高い素材への穴あけなど各種実績があり、様々なご提案が可能です。

ヘアピンチューブとプレートフィンで構成されるルームエアコン用熱交換器。その1m以上にもなるヘアピンチューブを、積層されたプレートフィンに自動で挿入するラインです。開発当時は、このヘアピン挿入工程はすべて手作業にて実施され、自動化は困難であると思われていましたが、お客様と共同で開発に成功しました。フィンプレスから排出されたプレートフィンを自動で積層し、ヘアピンベンダーから排出されたヘアピンを自動で整列、挿入する、一連の自動ラインを設計製作しています。また、本製品の他工程自動化にも実績があります。